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このクラスは、デッサンの基礎力向上を目指したクラスです。

絵は〝雰囲気がいい〟とか〝センスが素敵〟といった褒められ方は、見る人の価値観によって変化します。なんとなくかっこよくかけたとしても、それは表面の絵具の現象でしかありません。

しかし「上手い」という褒め言葉は不変的で、誰にとっても嬉しいものです。無粋であっても野暮であっても、単純に上手いということが絵をかく喜びになります。そのためにはまずは技術力が必要であり、それから表現力、それにも知識と経験が必要になってきます。ものを見て感じるままに描いているだけではなかなか向上しないそれらは、知識で得るもの・指導による鍛錬でしか得られないものがあります。

 

鉛筆、消しゴム、画用紙にはそれぞれ使う意味があり効果があり機能があります。さまざまな課題を用意し、作品一枚一枚に時間をかけ描写力を磨いていきましょう。

当クラスではゼロから吸収できる初心者の方を歓迎します。また、自分の表現に行き詰まりを感じた経験者の方には、基本の見直しの場として利用して頂ければと思います。

 

 

 

デッサン基礎クラスついて

デッサンについて

鉛筆という一色しかない限られた道具で、白紙(平面)に立体や空間を表現するということ。目に見えるもの(表面の柄や色、光と陰影)ばかりを追っていては本当のリアルさにはなりません。それは写真で撮ったのと同じこと、コピー機で写したのと同じことです。

 

平面という二次元の中に立体や空間という三次元を構築するとはどういうことなのだろう?

手に取れそうなリアルさとは、そのモチーフを触って嗅いで味わって初めて感じられるモノの〝本質〟。そこには構造感や空気、現象も同時に、表現し演出していく力が必要です。西洋のデッサン表現の概念と、写生の精神です。

課題について

F6~B3程度の画用紙に、静物をかきます。

課題の目的は大きく分けて2つ、技術の訓練のための課題と、作品として仕上げるための課題です。

訓練のためには、構図を組み方や質感表現、形の取り方などの練習になるように、描画素材やモチーフを工夫します。たとえばこれまで、墨と筆を用いて表現の幅を体感したり、花を短時間でドローイングしたり、さまざまな質感の布をかき表面描写の方法を探求したりしました。

作品としてしあげる課題では、季節の花や食べ物、各自思い入れのあるモチーフも取り入れ、一つの作品として完成に向かうプロセスを学びます。

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